やっと来れました、#カラバッジョ 展。
日伊🇯🇵🇮🇹国交150周年記念の奇跡のイベント。
胸いっぱいですね。凄すぎて言葉が出ません。
(日伊国交樹立150周年記念 カラヴァッジョ展公式HP)
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(1571-1610 年)は、西洋美術史上最も偉大な芸術家のひとりであり、イタリアが誇る大画家です。彼の理想化を拒む平明なリアリズムや、劇的な明暗法によって浮かび出る人物表現は、バロックという新時代の美術を開花させる原動力となりました。彼の画法はイタリアのみならずヨーロッパ中からやってきた画家たちによって熱狂的に継承され、その影響はルーベンスやラ・トゥール、レンブラントなど、17世紀の数多の画家たちに及んでいます。
本展は、イタリアの代表的な美術館が所蔵するカラヴァッジョの名作11点と、彼の影響を受けた各国の代表的な継承者たちによる作品を合わせた計51点を展示します。「風俗」「五感」「光」「斬首」といった、カラヴァッジョの芸術を理解するために重要なキーワードに従って章立てを構成し、彼の芸術の革新性と継承者たちによる解釈と変容の過程を検証します。また、裁判や暴力沙汰といった彼の生涯をしばしば波立たせた出来事を記録した古文書など、同時代史料も併せて出品し、カラヴァッジョの人生と芸術両面におけるドラマをご紹介します。
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ - Wikipedia
BS日テレ - 「ぶらぶら美術・博物館」番組サイト │ #206 国立西洋美術館「カラヴァッジョ展」〜絵画を変えた天才の光と影〜
次こんな機会が日本である時には、きっと、もう生きていないですね。
いい冥土の土産になりました。
というのが冗談とは思えないような、
フランダースの犬のネロの気持ちがよーく分かったひと時でした…。
ネロに較べれば、大いに世に憚り過ぎてますが(笑)
私蔵の #法悦のマグダラのマリア 世界初公開を含め、一堂に会した、この鬼才の作品(11品)を鑑賞出来る贅沢。
日本人は本当に、幸せだ。
ここに描かれているのは人間では無くて神というか、光の国の住民と思える神々しいオーラ。
また来ちゃうかも。
#Caravaggio
思い起こせば、カラバッジョとの出会いは、前の会社の卒業旅行で、ヨーロッパを回った時、バチカン美術館で出会ったこの衝撃的な絵画🖼。
『キリストの埋葬』Deposizione
The Entombment of Christ (Caravaggio) - Wikipedia
まだ4歳児だった娘が、他の作品とは異なり明らかに立ち尽くして食い入る見入っていた…
自分も引き込まれ、
「こんな凄い絵を描くのは誰だろう?」
と、その時恥ずかしながら、脳裏に焼き付けたその名前。
確かにミケランジェロの天井画や、ダヴィンチの作品にも驚いたのだが、魂が一番振動したのは「カラバッジョ」でした。
今回展示の珠玉の11作品
『女占い師』Buona ventura
真っ先にこの絵が出迎えて/挑発(笑)してくれます。
既に、想像を超えたインパクトで、グイグイ引き込まれていく。
1597年 | 115×150cm | 油彩・画布 | カピトリーノ美術館
カピトリーノ美術館は↓
カピトリーノ美術館、ローマ、イタリア – HiSoUR 芸術 文化 美術 歴史
(出所: Hisour.com)
二種類あるのですね…。
何れもカラバッジョの手によるものだとか。
今回の展示はこちら。
もう一幅の方。
Buona ventura
1596年頃 | 89×131cm | 油彩・画布 | ルーヴル美術館
どうでしょう?上のジプシーの方が唆られますよね?(笑)。
でも、ルーブル美術館でこの絵を見た記憶がない…
『バッカス』
1595年 | 95 cm x 85 cm | 油彩/カンヴァス
| Galleria Degli Uffizi
(出所: 世界の行ってみたい観光地)
カラヴァッジョが死ぬ間際に携えていた3点の絵画のうちの1点とされる《法悦のマグダラのマリア》。
多数の模作が作られた当時人気の構図。カラヴァッジョ研究の権威ミーナ・グレゴーリ氏が本作をカラヴァッジョ真筆と認定。
Mary Magdalen in Ecstasy - Wikipedia
1606年 | 106.5×91cm | 油彩/カンヴァス |個人蔵
これは圧巻です。
破天荒なカラバッジョというキャラクターがもたらした既存の倫理観や宗教観に囚われない、まさにルネッサンスを超えたルネッサンスの領域の神作。
いつまで立っていても見飽きる事はありません…
『洗礼者聖ヨハネ』
1602 年 | 油彩/カンヴァス | 94×131cm
ローマ、コルシーニ宮国立古典美術館
(出所: Tavitt )
『マッフェオ・バルベリーニの肖像』
1596 年頃 | 122×95cm | 油彩/カンヴァス |
個人蔵
『エマオの晩餐』
1606 年 | 油彩/カンヴァス | 141×175 cm |
ミラノ、ブレラ絵画館
(出所: milanfo.com)
『エッケ・ホモ』
1605年頃、油彩/カンヴァス、ジェノヴァ、ストラーダ・ヌォヴァ美術館ビアンコ宮
マッシミ枢機卿が3人の画家に同じ「エッケ・ホモ(この人を見よ)」の主題の絵を描かせて競わせたうちの1点とされる作品。
『ナルキッソス』
1599 年頃 | 油彩/カンヴァス | 113.3×94cm
ローマ、バルベリーニ宮国立古典美術館
Fanciullo con canestro di frutta
70×67cm | 油彩・画布 | ボルゲーゼ美術館(ローマ)
Museo e Galleria Borghese
『メドゥーサ』
は二種類あるのです。
今回の展示はこちら。
1597-98 年頃 | 油彩/カンヴァス | 直径 44.68cm | 個人蔵
メドゥーサの首(自画像) 1598年頃 | 油彩・画布 | 60×55cm | ウフィツィ美術館
ウフィツィ美術館に行った時にこちらを見た記憶は、やはりない…。
Boy Bitten by a Lizard - Wikipedia
『トカゲに噛まれる少年』
1596-97 年頃 | 油彩/カンヴァス | 65.8×52.3cm | フィレンツェ、ロベルト・ロンギ美術史財団
エピローグ
放心状態で西洋美術館を後に…
ロダンの彫刻達も、メッセージ性では全く色褪せたものに思え、何も感じませんね。
また、これらの作品、また今回展示されなかった他の名作を現地(素敵な美術館等を巡って)で見てみたい!
そんな大それた野望を抱きつつ、もうちょっと勉強を進めたいなと。